コスメコンシェルジュのまいです。
シミは、女性の肌の悩みの上位に常にランクインするほど、私たちを悩ませる存在です。
「シミを消したい」
そう思って、なんとなく美白化粧品を使ってはいるけれど、思ったように効果が出ないという方も多いのではないでしょうか?
一口に「シミ」と言っても、実はその種類や原因はさまざま。
だからこそ、自身のシミの種類を見極めて、それぞれのシミに合った対策をおこうなうことが重要です。
そこで今回は、シミの特徴から見分け方、対策方法まで徹底的に解説していきます。

コスメコンシェルジュとは、化粧品の成分や働きなど、科学的根拠のある正しい知識をもった化粧品の専門家であり、「あらゆる肌悩みに対して最適な化粧品を選びだせるプロフェッショナル(日本化粧品検定協会より)」です。
※本記事は、コスメコンシェルジュが監修・執筆しています。
もくじ
あなたのシミの種類はどのタイプ?
効果的なシミ対策をおこなうには、悩んでいるシミがどの種類にあてはまるのかを知ることが大切ですが、シミができる原因には、どんなことが考えられるのでしょうか。
紫外線が原因のシミ?

紫外線がシミの原因になることは、みなさんもよくご存知だと思いますが、紫外線によるシミといっても、慢性的な皮膚の変化によるもの(老人性色素斑)と急激な皮膚の変化によるもの(光線性花弁状色素斑)などの種類があります。
シミの原因は紫外線だけじゃない?

シミは紫外線以外にも、女性ホルモンの乱れが関係しているもの(肝斑)、遺伝的なもの(そばかす・雀卵斑)、ニキビや虫さされ・ヤケドなどの痕がシミのように残ってしまったもの(炎症性色素沈着)、摩擦刺激などが原因となるもの(摩擦黒皮症)、加齢など肌の老化によるもの(脂漏性角化症)などの種類があります。
原因 | できやすい人 | |
---|---|---|
老人性色素斑 | 紫外線、老化 | 紫外線を浴びることが多い |
そばかす | 遺伝 | 家系にそばかすの人がいる、色白 |
炎症性色素沈着 | ニキビ跡や傷痕、摩擦刺激 | 肌が荒れやすい、傷痕が治りにくい |
肝班 | 女性ホルモンの乱れ | 妊娠中、ピルの服用、更年期 |
脂漏性角化症 | 紫外線、老化 | 高齢、老人性色素斑がある |
アザのようなシミもある

シミの中にはアザのようにも見える太田母斑や、アザのようでありながら部位的に肝斑と間違えやすい遅発性両側性太田母斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などいろんな種類のものが存在します。
紫外線以外にもこんなに多くのことがシミの原因に繋がると思ったら、何もできなくなってしまいそうですよね。
でも安心してもらいたいのが、シミはきちんと対策をすれば防いだり、できてしまっても改善することができるのです。
そのためにも、今できてしまっているシミがどの種類のものなのかを見極める必要があるため、鏡を見ながらチェックしていきましょう。
シミの見分け方と対策方法
ここからは、シミの種類別に特徴と見分け方、対策方法まで詳しく解説していきます。
1.老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑(ろうじんせい・しきそはん)は、日光黒子(にっこうこくし)とも呼ばれ、多くのシミがこれにあたるといわれている、紫外線によるシミの代表格です。
日光性色素斑(にっこうせい・しきそはん)というシミが、さらに紫外線を浴びて次第に色が濃くなっていったシミが老人性色素斑となるため、これらのシミを同じ種類のものとするか別物とするか、見解が分かれるところもありますが、同一のシミだと考えられていることが多いようです。
老人性とあるものの、日焼け跡が色素沈着してシミになるため、20代後半から肌に現れることもあります。
加齢や肌老化とともに目立ち始める種類のシミなので、できるだけ早い段階でのケアが肝心です。
老人性色素斑の特徴
- シミの色が薄い茶色から次第に濃くハッキリしてくる
- シミの形は不定形で、米粒ほどの大きさから5cmほどまでになることもある
- シミの表面が通常は平らだが、時間が経つと隆起してくることもある
- 紫外線によくあたる顔がシミになりやすく、頬骨あたりは特にできやすい
- 手の甲、腕などの肌の露出部分にも発生する
老人性色素斑の見分け方
- ぼんやりとしたシミではなく、境界線が明確である
- シミがまとまったような面ではなく、点々と出ている
- シミの出かたが肝班のように左右対称ではない
- シミの表面は平らでイボのような隆起はない
老人性色素斑は、何年もあとにシミが隆起してくるケースもあり、イボとも呼ばれる脂漏性角化症(→次項)になることもあります。
老人性色素斑の対策方法
老人性色素斑は、紫外線が主なシミの原因となっているため、日焼け止めなどの紫外線対策が一番の予防になります。
できてしまったシミでは、特に初期の薄いシミに対して、ハイドロキノンやビタミンC誘導体などの美白化粧品の有効成分が効果的です。
シミの輪郭がはっきりしてきたものには、レーザー治療などの皮膚科での治療が有効です(老人性色素斑の治療は美容目的のため、基本的に健康保険は適用されない)。
とはいえ、ケアをしなければ新しいシミが発生してしまう可能性もあるため、予防という点からも美白化粧品は欠かせない存在です。
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2.脂漏性角化症

脂漏性角化症(しろうせい・かくかしょう)は、平坦なシミが年月をおいて隆起し、イボのようになった種類のシミです。
老人性疣贅(ろうじんせい・ゆうぜい)や、老人性イボとも呼ばれる、肌の老化現象による良性腫瘍(できもの)の一つでもあります。
紫外線のほか、肌の老化が主な原因のため、40代以降で発生することが多いといわれていますが、早い場合は20代で発生することもあります。
脂漏性角化症の特徴
- シミの色は、肌色、茶色、褐色、黒褐色などさまざま
- でき始めは小さくても年々、徐々にシミが大きくなっていく
- 頬骨の高い部分、こめかみにできやすい
- 体にもでき、手の甲などにできる茶色いシミもこれにあたる
- シミの中に悪性のものが混ざっていることもある
※イボのようなシミが短期間で急に増えたり、かゆみを伴う場合は要注意です。脂漏性角化症と思っていても、悪性のものが隠れている可能性もあるため、そのような場合は早めに診察してもらうことをおすすめします。
脂漏性角化症の見分け方
- シミだと思っていたものが盛り上がってきた
- ホクロと違ってシミ(イボ)の表面がザラザラ、ガサガサしている
- ホクロと比べると硬い
脂漏性角化症の対策方法
皮膚そのものが変化しているため、美白化粧品での改善は難しく、レーザー治療などが効果的です。
液体窒素による凍結療法でシミが改善される場合もあります(脂漏性角化症は、治療法によっては健康保険が適用される)。
脂漏性角化症は年々大きくなっていき、数も増えていくので、シミを悪化させないためにも、新しいシミ予防のためにも、紫外線対策をしっかりおこないましょう。
3.肝斑

肝斑(かんぱん)は、女性ホルモンのバランスの乱れが原因で発生するシミで、妊娠中やピルを服用した時、更年期の人によく見られます。
頬骨のあたりにシミがもやっと左右対称にできるのがほとんどですが、まれに鼻の下や額に出ることもあります。
「斑点」が「肝臓」のような形でたくさん現れることから「肝班」という名が付いています。
肝斑の特徴
- 頬骨あたりに左右対称にシミができることが多い
- シミの色は、茶色や灰色などさまざま
- 30~50代の女性に現れやすく、高齢になって発症することはあまりない
- 一般的なシミ治療で使用されるレーザーでは改善しない
- レーザー治療でかえってシミが悪化することもある
肝斑の見分け方
- シミが目の下の両頬あたりに左右対称にできている
- シミができ始めたのは30~40代
- 妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用をきっかけにシミができ始めた
- レーザー治療を受けてシミが目立つようになってしまった
ここ最近で耳にするようになった「肝班」といわれるシミ。
ひと昔前までは、聞き慣れない言葉でしたが、シミに悩む女性の36%が「肝斑」の疑いがあるという結果が出ているそうです。
女性ホルモンの乱れがシミの原因となっているため、シミが発生したきっかけに妊娠やピルの服用、過度なストレスなどが思いあたる場合や、紫外線対策をおこなっているにも関わらずシミが増え続けている場合には、肝班の疑いが考えられます。
肝斑の対策方法
肝班には、ハイドロキノンなどを配合した美白化粧品での対策が有効です。さらにピーリング、ビタミンCイオン導入を併用するとより効果的です。
メラニンの生成を抑制する作用のあるトラネキサム酸も効果があるといわれており、トラネキサム酸を使用した飲み薬を数ヶ月服用することでシミが薄くなることもあります。
レーザー治療は、肝班の症状が悪化することもあるため、注意が必要です。
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4.炎症性色素沈着

炎症性色素沈着(えんしょうせい・しきそちんちゃく)は、ニキビや傷などによる炎症が原因で茶色く痕になって残ってしまった種類のシミのことをいいます。
叩く刺激や摩擦でもシミになることがあり、虫さされの痕や、ムダ毛を抜いて毛穴の周りが炎症して痕が残ってしまったタイプもこれにあたります。
炎症性色素沈着は、シミの中でも美白化粧品の効果が高いとされています。
炎症性色素沈着の特徴
- シミの色は茶色や褐色、黒褐色などがあるが、炎症の度合いによって異なる
- 炎症や傷が起こった形でシミとなって残る
- 炎症性色素沈着は放っておいても消えることがある
- 炎症の度合いが大きかったり、肌のターンオーバーが滞っているとシミとして残りやすい
炎症性色素沈着の見分け方
- ニキビができやすく、ニキビ跡が残りやすい
- アトピーができやすく、治りにくい
- 毛抜きや脱毛をしていた部分にシミができた
- 虫さされや傷痕にシミができた
ニキビがシミの原因となっている場合は、ニキビが慢性化しがちな顔や背中などにできやすく、虫さされや怪我をしやすい手足も炎症性色素沈着が残りやすいといえます。
炎症性色素沈着の対策方法
シミの中では、美白化粧品が効きやすいといわれており、特にビタミンC誘導体が効果的です。
美白有効成分であるビタミンC誘導体は、ニキビ跡の赤みにも有効です。
ピーリングだと即効性があるので、早くシミを改善したい場合は、皮膚科でのピーリング治療や、ピーリング効果のある美白化粧品も良いとされています。
肌のターンオーバーが正常であれば、そのまま放っておいても治ることもありますが、その間に日焼けをすると消えにくくなるので、紫外線対策もしっかりおこないましょう。
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5.そばかす・雀卵斑

そばかすは、雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれるシミの種類で、遺伝的体質によるもののことをいいます。
早い人では5歳頃からでき始めるといわれていますが、10代頃に発生する人が多いようです。
小さくて茶色いシミが広範囲にできるのが特徴で、その形状や色が雀の卵に似ていることから雀卵斑と呼ばれています。
遺伝的体質によるため、美白化粧品の効果には個人差があるようです。
そばかす・雀卵斑の特徴
- 直径数ミリ程度の小さくて薄いシミが広範囲にできる
- 鼻を中心に頬骨のあたりにシミが散らばったようにできる
- 背中の上部や腕、手の甲にシミができることもある
- 特に10代の頃からシミが発生し始めることが多い
そばかす・雀卵斑の見分け方
- よく見るとシミの形が円ではなく、三角や四角になっている
- 思春期の頃からシミが目立ち始めた
- 肌の色が白い方である
- どちらかといえば敏感肌である
- 夏にシミが増えるが、冬場には落ち着くこともある
そばかすといえば、白人に多いイメージですが、日本人でも色白の人にできやすい傾向にあります。
遺伝的な要因で発生するといわれていて、家系にそばかすをもつ人がいる場合には、発生する確率も高くなります。
そばかす・雀卵斑の対策方法
理論的には美白化粧品が効くはずですが、遺伝的要素があるため、必ずしも効果があるとは言い切れないようです。
レーザー治療が有効ですが、再発の可能性もあります。レーザーに比べて、広範囲に照射ができるフォトフェイシャルといわれるIPL光治療の方がそばかすには効率的だといわれています(どちらの場合も基本的に健康保険は適用されない)。
また、そばかすをもつ人の中には、光線過敏という日光アレルギーを併発しているケースもあります。そうした敏感肌の人は、特に日頃の紫外線対策が必須です。

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6.太田母斑

太田母斑(おおたぼはん)は、青色から黒みがかった小さな斑点が集まったものが、主に目の周りを中心に現れるアザのことをいいます。
詳しい原因は分かっていませんが、メラニン色素の異常で引き起こされるといわれています。
顔の片側に発生するタイプが90%だといわれていて、生まれつきで発生するタイプと、思春期頃から目立ってくるタイプ(遅発性太田母斑)とがあります。
太田母斑は、基本的に自然に消えることはありません。
太田母斑の特徴
- 青色から褐色の小さな斑点が集中して発生する
- 目の周りに発生しやすく、眼球に現れることもある
- 片側に発生するタイプがほとんどだが、まれに両側にできることもある
太田母斑の見分け方
- シミの色が青みがかっている
- シミが目の周りに集中している
- シミが生まれつきある
- シミが思春期頃にでき始めた
- セルフケアではシミが改善されなかった
※見分け方の一例です。シミの色が褐色の場合もあります。青みがかっている場合は、太田母斑の可能性が高くなります。
太田母斑の対策方法
本人が気にしない場合は、必ずしも治療する必要があるというわけではありませんが、対策としてはレーザー治療が効果的です(太田母斑の場合は、一部のレーザー治療で健康保険が適用になる)。
しかし、眼球にはレーザー治療ができないため、眼球に対する治療はありません。
美白化粧品では、改善が難しい種類のシミ(アザ)なので、カバー力のある化粧品を使って、心理的負担を減らすことも大切です。
7.遅発性両側性太田母斑

遅発性両側性太田母斑(ちはつせい・りょうそくせい・おおたぼはん)は、アザの一種である太田母斑が大人になってから発生(遅発性)するもので、特に顔の両側に発生(両側性)します。
頬骨あたりにできることが多く、クマだと思っていたものが遅発性両側性太田母斑だったというケースもあるようです。
遅発性両側性太田母斑の特徴
- 色は灰色から灰褐色、褐色、濃褐色などさまざま
- 小さな斑点が散らばって発生したり、集中して発生したりする
- 両側の頬骨あたりにできやすいが、鼻や額などに発生することもある
- 発生する部位や形状的に肝班とも間違いやすい
遅発性両側性太田母斑の見分け方
- シミの色が青みがかっている
- シミが頬骨あたりに両側にできている
- 大人になってからシミができ始めた
- セルフケアではシミが改善されなかった
※見分け方の一例です。シミの色が褐色の場合もあります。青みがかっている場合は、遅発性両側性太田母斑の可能性が高くなります。
遅発性両側性太田母斑の対策方法
基本的なメカニズムは太田母斑と同じなので、効果的な対策としては、レーザー治療が一般的です(遅発性両側性太田母斑も一部のレーザー治療で健康保険が適用される)。
こちらも美白化粧品では改善が難しいですが、シミを目立たせないメイクなどをおこなうことによって心理的負担を軽減させることができます。
8.ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADMは、後天性真皮メラノサイトーシス( = Acquired Dermal Melanocytosis)の略で、シミのようにも見えるアザの一種です。
従来は、遅発性両側性太田母斑と同一のものだと考えられていましたが、現在では別物だと認識されていることが多いようです。
しかしこの見解は、専門医の間でも分かれるところなので、気になる場合は、治療の際に説明を仰ぐことをおすすめします。
後天性とあるように、大人になってから発生する種類のシミ(アザ)です。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の特徴
- 色は灰色から灰褐色、褐色、濃褐色などさまざま
- 小さな斑点が散らばって発生したり、集中して発生したりする
- 両側の頬骨あたりにできやすいが、鼻や額などに発生することもある
- 発生する部位や形状的に肝班とも間違いやすい
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の見分け方
- シミの色が青みがかっている
- シミが頬骨あたりに両側にできている
- 大人になってからシミができ始めた
- セルフケアではシミが改善されなかった
※見分け方の一例です。シミの色が褐色の場合もあります。青みがかっている場合は、ADMの可能性が高くなります。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の対策方法
特徴や発生しやすい部位など、あらゆる面において、遅発性両側性太田母斑と似通っています。そのため、同じものとして考えている専門家も多いのだと考えられます。
ADMの対策も現在のところは、太田母斑、遅発性両側性太田母斑と同様に、レーザー治療が効果的とされています(ADMも一部のレーザー治療で健康保険が適用される)。
太田母斑、遅発性両側性太田母斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)などのアザの一種であるシミに対しては、美白化粧品での効果は期待できないといえそうです。
しかし、この上記のシミ(アザ)に、老人性色素斑や肝班などその他のシミが混合している場合もあり、そういった場合には美白化粧品での対策も有用だと考えられます。
シミが混合している場合は特に判別が難しいので、美白化粧品を使用しながら様子をみたり、レーザー治療を受ける前に不安な点をしっかり相談するようにしましょう。
レーザー治療は太田母斑やADMに効果的ですが、同じ場所に肝班が混合している場合には、レーザー治療を受けたことによって肝班の症状が悪化することも考えられるからです。
9.光線性花弁状色素斑

光線性花弁状色素斑(こうせんせい・かべんじょう・しきそはん)は、急激な日焼けが原因で発生する褐色のシミです。
顔と違って普段あまり露出することのない肩や背中、胸などが海水浴などで一気に紫外線を浴びることで皮膚が炎症を起こし、火傷痕と同様に色素沈着してシミになります。
シミの形が丸ではなく、花びらのような形をしていることから、花弁状色素斑と呼ばれています。
光線性花弁状色素斑の特徴
- シミの色は薄い褐色や褐色
- シミの形が花びらのような形をしている
- シミの大きさは数ミリから1cm程度
- 両肩から上背部にシミができやすい
光線性花弁状色素斑の見分け方
- シミが花びらやこんぺいとうのような形をしている
- 日焼けをすると赤くなるタイプである
- 海水浴に行ってもほとんど日焼け止めを塗らない
- 過去にヤケドのような急激な日焼けをしたことがある
- 顔にそばかすがある
光線性花弁状色素斑は、色白で日焼けをすると赤くなるタイプの人がなりやすく、そばかすがある人は発生しやすい傾向にあります。
光線性花弁状色素斑の対策方法
光線性花弁状色素斑は、日焼け後にすぐにできるのではなく、肌が赤くなって炎症を起こしたあとに数ヶ月経ってからシミとして現れます。
強い日焼けをした後に皮膚を冷やすなどの処置をおこなうことでシミの発生を抑えることができるので、日焼け前の紫外線対策はもちろん、日焼け後のケアも重要になってきます。
美白化粧品ではあまり効果がなく、レーザー治療が良いとされています(基本的に健康保険は適用されない)。
10.摩擦黒皮症

摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)は、摩擦刺激を繰り返し受けることで、皮膚が黒ずんでくる種類のシミです。
ナイロンタオルやボディブラシなどの摩擦や、下着の締め付けなどによってシミが発生することが多く、全身のどこにでも現れる可能性があります。
摩擦黒皮症の特徴
- はっきりとしたシミの境目がなく、ぼんやりとしている
- シミの色は淡い褐色や黒褐色
- 骨が隆起している部分にシミができやすい
- 色白の人よりもメラニン色素の多い人に発生しやすい
摩擦黒皮症は、繰り返しの摩擦刺激でメラニン色素が生成されることによってシミとして発生するため、もともとメラニン色素の少ない色白の人はなりにくい特徴があります。
摩擦黒皮症の見分け方
- ナイロンタオルやボディブラシなどで体をゴシゴシ洗っている
- どちらといえば色が黒い方である
- 下着の食い込み部分が黒ずんでいる
- 肩甲骨や腰骨のあたりが黒ずんでいる
摩擦黒皮症の対策方法
摩擦黒皮症は、摩擦刺激が原因で引き起こされるものなので、普段の生活用品や下着などを見直すことによって防ぐことができます。
できてしまったシミに関しては、ハイドロキノン配合の美白剤やレーザー治療が有効です(どちらの場合も健康保険は適用されない)。
美白化粧品でも改善は期待できますが、その際は美白有効成分(ハイドロキノン、ビタミンC誘導体、アルブチン、プラセンタエキスなど)が配合されたものを選ぶようにしましょう。

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いびつな形のシミはガンの可能性も?

シミだと思っていても、実はそのシミが悪性のものだったということもあるので要注意です。
これは、皮膚がんの初期症状がシミやほくろに似ていることがあり、自己判断では気付きにくいところにあります。
シミと皮膚がんの区別としては、シミの形、色むら、隆起の度合いが目安です。
シミが大きくなっていく場合も皮膚がんが疑われますが、シミの中には、数センチ程に広がっていくものもあります。
シミの形がいびつだったり、シミに色むらがあったり、他のシミと異なる形状になっている場合には、特に注意が必要です。
日常的にシミを観察して普段の様子との違いに気付いたら、早めに皮膚科などの専門医に相談することをおすすめします。
シミと向き合うということは、シミの改善はもちろん、シミの異変に気付く機会に繋がるという点からも重要になりそうですね。
シミの種類&自分の肌に合ったシミ対策を

できてしまったシミは本当にやっかいなものですが、シミの種類に合ったシミ対策、かつ自分の肌に合ったシミ対策を根気強く続けることで薄くすることができます。
さらに、今あるシミを悪化させないためにも、シミを増やさないためにも、普段の紫外線対策などの予防が何よりも重要です。
中には、紫外線対策や美白ケアを秋冬にお休みしてしまう人もいますが、シミ対策という観点からすると、どちらも通年おこなうことが大前提となってきます。
これは、家の中にいて外出しないという日も同様です。通常の窓では、紫外線を遮ることはできませんし、ちょっと洗濯物を干しに…、新聞を取りに…、という行為も積もり積もればシミとなります。
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